墓じまいの悩みをサポート!こちらをクリック

墓じまいから散骨する流れ|費用やメリット・デメリット、注意点を解説!

当ページには広告が含まれる場合があります。
墓じまい 散骨 種類
  • URLをコピーしました!
この記事でわかること

「散骨」についてわかりやすく解説!

  • 散骨は法律上NG?
  • 散骨にはどんな方法がある?
  • 散骨する際の注意点は?

このような疑問を解決します。

墓じまいした後の供養方法として、散骨を希望する方が増えています。

しかし、散骨の知識をもっている人は少ないのが実情です。

そこで本記事では、散骨の流れや法律的な事情、注意点、メリット・デメリットなどを解説します。

※墓じまいの流れや費用については下記記事で徹底解説しています。

目次

墓じまい後の散骨はOK!散骨も選択肢の1つ

墓じまいした後に、遺骨を散骨しても大丈夫なのでしょうか?

結論からお伝えすると、一般的に散骨は法律上問題ないと解釈されています

正確にお伝えすると、禁止する法律が存在しないので「違法とは明言されていない」状態なのが散骨です(2024年時点)。

ただし、遺骨をそのまま散骨することは禁じられている*ので、粉骨が必要です。

*死体損壊等罪(刑法190条)

死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、3年以下の懲役に処する。

e-Gov 法令検索

散骨に関するガイドライン

焼骨は、その形状を視認できないよう粉状に砕くこと

厚生労働省

このように、現状では違法とも合法とも解釈されていないのが散骨の実情です。


そのため散骨を行うことは可能ですが、各自治体の条例や人々の道徳観にも注意する必要があります。

ただし一般的には、「遺骨はお墓に納める」供養方法が多いため、散骨が市民権を得ているとは言いがたい状況です。

(スポンサーリンク)

散骨するなら”粉骨”が必要

上記で述べた通り、遺骨をそのままの状態で散骨することは法律上不可能です。

そのため、散骨する前に遺骨を粉骨する必要があります。

粉骨とは、遺骨を細かく砕いて粉末状に加工すること。

個人で遺骨を粉骨することは不可能なので、散骨する際は、散骨業者に粉骨してもらう必要があるのです。

※ほとんどの散骨業者では、遺骨の粉骨も担当してくれます。

(スポンサーリンク)

墓じまい後の散骨方法【4選】

墓じまい後の散骨にはいくつかの方法があります。

ここでは下記4つの散骨方法を紹介します。

(スポンサーリンク)

海洋散骨

「散骨」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは遺灰を海に撒く「海洋散骨」ではないでしょうか。

墓じまいした後に海洋散骨する方は年々増えており、今後も増えていく可能性が高いです。

しかし、海洋散骨には次のポイントに注意が必要。

  • 散骨できる場所は制限されている
  • 海岸や漁場から離れた沖合に出る必要がある
  • 砕骨は1~2㎜程度まで細かくする必要がある

ほかにも厳格なルールが決められているので、個人で海洋散骨を行うのは不可能です。


なお、海洋散骨は「個別散骨」「合同散骨」「委託散骨」の3種類から選べる業者が多いです。

1つの家族が船に乗り、沖合で散骨する散骨方法

それぞれで費用や方法が異なるため、墓じまいする前に散骨業者に確認する必要があります。

\【格安】55,000円~/

安心の海洋散骨業者さん

森林散骨(森林葬)

森林散骨とは、遺灰を森や山林などに撒く供養方法です。

粉骨した遺骨を陸地に撒く方法なので、地域の自治体や近隣住民の迷惑になる可能性が高く、あまり普及していないのが実情です。

そのため海洋散骨と同様、森林散骨にも厳格なルールが定められています。

  • 散骨場所を慎重に選ぶ必要がある
  • 遺骨の有害物質の除去が必要
  • 山林の所有者からの許可が必要
  • 撒いた遺骨に葉っぱや土をかぶせるのはNG!

上記注意ポイントがあるので、やはり個人で行うのは不可能です。

森林散骨を行っている業者を探して、法律上の問題もないことを確認しておく必要があります。

バルーン散骨

バルーン(大きな風船)に遺灰を入れて散骨する方法がバルーン散骨。

遺灰を気球にのせて成層圏付近(高度40~50㎞)まで上昇させ、風船が破裂すると遺灰が上空に散布されます。

なお、バルーンを飛ばすには条件があります。

  • 10m四方の空間であること
  • 周囲に障害物や高層ビルなどがないこと

やはり個人で実施することは不可能なので、専門業者を探して依頼する必要があります。

宇宙散骨(宇宙葬)

かなり珍しい散骨方法として「宇宙散骨」があります。

宇宙散骨とはその名のとおり、遺灰を宇宙にお送りする供養方法

  • 遺灰を月面まで送ったり
  • 遺灰を宇宙のはるか彼方まで飛ばしたり

方法はいくつかあり、費用もそれぞれ異なります。

専門業者を探して、法律上の問題や倫理観などもご自身で確認する必要があります。

(スポンサーリンク)

墓じまい後に散骨するメリット【3選】

墓じまい後に散骨することのメリットを3つ厳選しました。

(スポンサーリンク)

お墓の管理が不要になる

墓じまい後に散骨すると、お墓の管理が一切不要になります。

“お墓”という形を持たない供養方法が散骨。

子どもや孫の代にお墓の管理を引き継ぐこともありませんし、お墓を放置してしまって無縁墓になってしまう心配もありません。

お墓の管理にかかる管理費も一切不要になります。


一方で、お墓がなくなると、墓参りという行事がなくなります。

先祖に手を合わせて感謝する習慣がなくなる心理的デメリットがあることも忘れないでください。

改葬・永代供養より費用が安い

散骨の費用相場5~30万円ほどです。

墓じまい後の供養方法でよくあるのが「改葬」と「永代供養」ですが、改葬では50万円~150万円の出費、永代供養では1柱あたり数十万円の出費になるケースがほとんど。

しかし、散骨は初期費用しか発生しないので費用が格段に安くなります。

もちろん、散骨の種類によっては高額になるケースもありますがあくまで一度キリの出費です。

遺骨を散骨してしまえば、それ以上の出費が発生しないのがメリットです。

長期的に見ると、散骨はオトクな供養方法といえるでしょう。

宗教・宗派を問わない

散骨のメリットには、宗教や宗派を問わず供養できることもあります。

お墓を建てる場合、仏教・キリスト教・神道などによって大きな違いがありますし、同じ宗教の中でも細かい相違点があるのが実情です。

しかし、散骨であればそういった縛りが存在しないのがメリットになります。

(スポンサーリンク)

墓じまい後に散骨するデメリット【3選】

墓じまい後に散骨することのデメリットを3つ厳選しました。

(スポンサーリンク)

家族や親戚に理解されにくい

あなたの家族や親戚は、遺骨を散骨することに賛成してくれるでしょうか。

とくに、年配の世代は「遺骨を捨てるなんてとんでもない」と散骨に嫌悪感を感じる人も多いです。

散骨という供養は、近年新しく登場した方法がゆえに、社会全体に浸透しているとは言いがたいです。

散骨の存在そのものは知っていても、積極的に散骨を選ぶ人はまだまだ少数派でしょう。

墓じまいはただでさえトラブルになりやすいので、散骨についてもしっかり理解してもらうことが重要です。

お墓参りできなくなる

墓じまい後に散骨すると、お墓自体がなくなってしまいます

これまで当たり前のようにお墓が存在して、当たり前のように手を合わせられていましたが、散骨した後は故人と向き合う場所がなくなります

墓石に手を合わせる時間に、亡くなった両親や祖父母を思い出す。

こういった機会がなくなるため、心にぽっかり穴が空いたような心境になるかもしれません。

お墓を取り壊すことに抵抗がある人は、墓石を残しておくことを推奨します。

天候に左右されやすい

散骨が行われる場所は、海や山など、居住地から遠く離れている場合がほとんどです。

たとえば、船で沖合まで移動したり、人のいない山奥に行ったりしなければなりません。


天候が良ければ問題ありませんが、時期によっては荒天が続く可能性も考えられます。

自然豊かな場所に行く際には危険が伴うため、慎重にタイミングを選びましょう。


なお、散骨してくれる業者には、代理散骨プランを提供している会社もあります。

専門のスタッフが心を込めて散骨してくれる「代理散骨」をあなたも検討してみませんか?

\【格安】55,000円~/

散骨証明書で安心の海洋散骨

墓じまいしたあとの散骨に関する注意点【2選】

墓じまい後の散骨で後悔しないために、散骨に関する注意点を解説します。

  • 散骨すると遺骨がなくなる
  • 散骨する場所に要注意

(スポンサーリンク)

散骨すると遺骨がなくなる

墓じまいした後に散骨すると、遺骨がなくなってしまいます。

散骨は、遺骨を粉骨して海などに撒くので、遺骨自体がなくなり、取り返しがつかなくなります。


なお、散骨を選ぶにしても、遺骨を分骨して一部を手元供養する方法もあります。

分骨した遺骨をアクセサリー等に加工したり、小さな骨壺に遺灰を入れて保管することも可能になっています。

遺骨をすべて散骨するのではなく、手元供養すると故人を身近に感じられます。

墓じまい後の手元供養については下記記事にてくわしくまとめています。

散骨する場所に要注意

遺骨(遺灰)はどこにでも散骨できるわけではないです。

特定の場所でしか行えないのが散骨なんです。


故人のゆかりの場所で散骨したいと思うのが、残された人の気持ちですが、自治体から禁止されていたり、人や自然環境に悪い影響を及ぼすエリアでは散骨できません。

あなたの独断で散骨する場所を決めず、専門知識をもった散骨業者に相談しましょう。

(スポンサーリンク)

墓じまいから散骨までの流れ

墓じまいから散骨までの流れを解説します。

(スポンサーリンク)

家族・親族に相談する

墓じまい_家族親族へ相談

まずは、墓じまいを進めるかどうか、家族や親族に相談しましょう。

家族・親族に許可をとってから墓じまいをスタートすることが大事です。

もし、相談もせずに墓じまいを進めてしまうと、後々おおきなトラブルに発展する可能性があるので、予期せぬトラブルを避けるため、まず最初に家族・親族に相談することから始めてください。

墓地管理者に相談する

墓じまい_住職に相談

つづいて墓地管理者に相談しましょう。

なかでも寺院が管理する墓地の場合、必ず墓じまいを進める前に寺院(住職さん)に相談してください。

多くの住職さんは墓じまいに協力的ですが、なかには墓じまいを許可しない住職さんもいるからです。

墓じまいをスムーズに進めるため、墓地管理者への相談を欠かさないでください。

石材店から見積もりをとる

墓石の解体工事について石材店から見積もりをとりましょう。

見積もりをとる際は、2社以上から見積もりをとることをオススメします。

なお、墓地や霊園が指定する石材店がある場合は、複数の見積もりをとることはできません。

新しい供養先を決める|散骨

遺骨の新しい供養先を決めましょう。

本記事では「散骨」を選んだことを前提に、墓じまいの流れを解説します。

石材店と契約する

遺骨の新しい供養先が決まったら、見積もりをとっていた石材店と契約します。

(スポンサーリンク)

役所で改葬手続きをする

墓じまいを進めるためには墓埋法ぼまいほうで定められた書類手続きが必要になります。

手続きは墓地のある自治体・役所で行います。

墓じまいに必要な書類は下記の通り。

墓じまい(改葬)に必要な書類
改葬許可申請書墓地のある自治体役所にて発行
埋蔵証明書現在の墓地管理者が発行
承諾書墓地のある自治体役所にて発行
※墓地の使用者と改葬許可申請者が異なる場合
申請者の身分証明書写し書類の申請者の身分証明として発行

※なお、散骨は「改葬」にあたらないので、改葬許可証の発行は不要になります。

お墓を解体・撤去し、墓地を返還する

墓石の解体工事および魂抜きの日程を決めましょう。

日程が決まったら、石材店に墓石を撤去・解体してもらいます。

墓地を更地にしたうえで墓地管理者に墓地を返還したら、墓じまいは完了です。

散骨業者の手配する

墓じまい_石材店

散骨を実施してくれる散骨業者を手配しましょう。

散骨方法によって業者が異なるので、よく調べて検討しましょう。

散骨を実施する

散骨を実施します。

なお、ほとんどの散骨業者では、遺骨を粉末状に粉骨してくれます。

事前に散骨業者と打ち合わせしたうえで散骨にのぞんでください。

※分骨したうえで散骨する方法

遺骨を分骨したうえで散骨する方法もあります。

分骨することで、遺骨の一部を残して、一部を散骨することも可能になります。

なお、分骨は法律的に認められています*が、「分骨証明書」が必要です。

その際、墓地の管理者に分骨を証明する書類を発行してもらう必要が生じます。

「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」第5条

墓地等の管理者は、他の墓地等に焼骨の分骨を埋蔵し、又はその収蔵を委託しようとする者の請求があつたときは、その焼骨の埋蔵又は収蔵の事実を証する書類を、これに交付しなければならない。

厚生労働省

(スポンサーリンク)

墓じまい後の散骨にかかる費用

墓じまいして散骨する際の費用を紹介します。

墓じまい&散骨の費用・相場
墓じまい
30万円~250万円(相場)
墓石の解体・撤去15~50万円程度
8~10万円/㎡程度
魂抜き3~10万円程度
離檀料5~15万円程度
行政手続き数百円~1,000円程度
散骨
3~30万円(相場)
粉骨1~3万円
散骨(個別)20~30万円
散骨(合同)10~20万円
散骨(委託)5~10万円

墓じまいにかかる費用については下記記事でくわしく解説しています。

散骨以外の供養方法【墓じまい後の供養方法】

墓じまいした後、散骨のほかに下記供養方法があります。

散骨以外の供養方法
墓石のお墓50~150万円
永代供養墓10~100万円
合祀墓3~30万円
納骨堂30~100万円
樹木葬10~100万円
手元供養5~20万円
送骨1~10万円
あくまで費用の相場です。

(スポンサーリンク)

墓石のお墓|50~150万円

新しい供養先に墓石を建立する供養方法です。

現在ある墓石を移転させたり、新しい墓石を購入する費用として50~150万円の費用が必要になります。

さらに、年間管理費として5千~1万円程度の負担も発生します。

永代供養墓|10~100万円

永代供養墓とは、霊園や寺院などが遺骨を管理する供養方法です。

永代供養にかかる費用として10~100万円の費用がかかります。

お墓の継承者や親族の代わりに霊園や寺院に管理してもらうので、高額費用が必要となるのです。

合祀墓ごうしぼ|3~30万円

合祀墓とは、複数の遺骨をまとめて埋葬する供養方法のことです。

合祀募にかかる費用として3~30万円の費用がかかります。

「 共同墓地 」とも呼ばれる合祀墓は、継承不要なので、もっとも費用を抑えられる供養方法です。

なお、納骨後は遺骨を取り出すことができないので注意してください。

(スポンサーリンク)

納骨堂のうこつどう|30~100万円

納骨堂とは、遺骨を屋内施設に収蔵する供養方法です。

形式は「ロッカー式」をはじめ、「自動搬送式(マンション型)」「仏壇式」「位牌式」「棚式」「屋内に墓石を建てるスタイル」などさまざまです。

費用は30~100万円と高額ですが、継承・跡継ぎが不要のため近年人気となっています。

なお、下記記事では墓じまいして納骨堂する費用などを解説しています。

樹木葬じゅもくそう|10~100万円

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとする供養方法です。

墓石が不要なので、費用相場は10~100万円と比較的安いのが魅力的です。

継承・跡継ぎが不要なので、お一人様やご夫婦で利用するケースが多く、近年人気となっています。

手元供養|5~20万円

手元供養とは、遺骨を自宅や身近な場所で保管する供養方法です。

小さな骨壺やペンダント、アクセサリーなどに遺骨の一部をいれるので、おおきな墓石や墓地が不要なのです。

5~20万円と費用を抑えることのできる供養方法として、手元供養を選ぶ方が増えています。

下記記事では墓じまい後の手元供養についてくわしく解説しています。

送骨そうこつ|1~10万円

送骨とは、遺骨をお寺や霊園に郵送して納骨するまでの流れのこと。

送骨したあとに納骨する方法は主に4つです。

送骨後の納骨方法
合祀墓納骨堂(海洋)散骨樹木葬

(スポンサーリンク)

墓じまいから散骨の流れ【まとめ】

本記事では墓じまい後の散骨について、費用や流れ、メリット・デメリット、注意点などを紹介しました。

散骨のメリット・デメリット

お墓の管理が不要になる
改葬・永代供養より費用が安い
宗教・宗派を問わない
×家族や親戚に理解されにくい
×お墓参りできなくなる
×天候に左右されやすい

散骨にはさまざまな種類がありますが、海洋散骨が一番メジャーな方法です。

お墓を持たなくてOKになる散骨ですが、メリットもデメリットもあるのでよく検討してくださいね。


なお、シーセレモニーでは10万円程度~海洋散骨が可能になります。

\【格安】55,000円~/

50~60代の女性から圧倒的人気

墓じまい 散骨 種類

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次