墓じまいのお布施の相場を解説!
- 費用の目安はいくら?
- どの場面でお布施がいくら必要?
このようなお布施の費用がまるっとわかります。
実はよく知らないお布施の包み方やマナーも紹介!
「お金はいくら必要なの!?」
墓じまいにはいったい何万円必要なのか全然わからないですよね?
お墓の解体費や離壇料だけでなく
お寺(住職)に渡すお布施も必要なのが墓じまい。
この記事では「お布施の相場」がいくらなのか、費用の目安を解説します。
あまり知られていないお布施のマナーや包み方も紹介しますね。
墓じまいのお布施の相場【3~10万円が目安】
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結論からお伝えります。
墓じまいのお布施の相場は3万円~10万円です。
しかし自動販売機のドリンクのように、金額の基準が定まっているわけではないです。
都心部と田舎など、地域によっても異なりますし、お寺・宗派によっても相場は異なります。
「この地域のお布施は5万円と決まっている」
「お寺さんにお世話になったので、15万円をお布施にしよう」
「住職さんの気遣いで、お布施は1万円のみでOKでした」
このように地域性や事情によってお布施の費用が異なるのです。
もしお布施の金額で迷ったら、家族や親戚、お近くに住まいの方に確認してみましょう。
お寺の住職さんに確認してもOKですが、
「お気持ちで…」と回答されると余計に迷ってしまいますよね?
そのため、お布施を渡した経験のある家族や親戚に確認することをオススメします。
墓じまいのお布施の種類【お布施が必要な5つの場面】
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墓じまいにはお布施には種類があります。
厳密にはお布施ではないですが、下記の金額もお布施として一括りにされる場合が多いです。
「え?こんなことにお金が必要なの?」とならないように、次の5つの場面を頭に入れておきましょう。
閉眼供養(へいがんくよう)|3万円~10万円
閉眼供養の相場は3万円~10万円ほどです。
ただし、お墓のある地域性やお寺との付き合いの長さによって、金額が異なるのが実情です。
閉眼供養とは、お墓に宿っているご先祖様の霊魂を抜く儀式のこと。
墓前で僧侶に読経してもらうだけですが、
閉眼供養をしないと石材店がお墓の撤去をできません。
墓じまいに必要な儀式なので、必ず行ってくださいね。
開眼供養(かいがんくよう)|1万円~3万円
開眼供養の相場は1万円~3万円ほどです。
墓じまいをした後、新しいお墓を建てるときに必要なのが開眼供養。
ご先祖様の霊魂を新しい墓石に移す儀式です。
開眼供養をしないと、お墓は単なる石碑という扱いになってしまいます。
なお、民間墓地や公営墓地にお墓を建てた場合、開眼供養は必須ではありません。
開眼供養をしなくても納骨が可能なんです。
御車代(おくるまだい)|5,000円~1万円
御車代の相場は5,000円~1万円ほどです。
僧侶に、お墓まで移動してもらったときに渡すのが御車代。
御車代はお布施とは別に渡してください。
なお、僧侶が移動する必要がないケースでは、御車代を渡す必要はありません。
御膳料(おぜんりょう)|5,000円~1万円
御膳料の相場は5,000円~1万円ほどです。
法要のあと、僧侶や親族一同で会食が設けられるケースがあります。
僧侶が会食に参加しなかったときに渡すのが御膳料です。
ただし、僧侶が会食に参加したときは御膳料を渡さなくてOKですよ。
離壇料(りだんりょう)|3万円~20万円
離壇料の相場は3万円~20万円と幅広いです。
一般的に、墓じまいするときにお寺へ渡すのが離壇料。
離檀料とは、檀家をやめる際に「これまでお墓を守っていただいたこと」や「お世話になったこと」への感謝の気持ちで渡します。
あくまで「お気持ち」なので支払い義務はありませんが、
これまでお世話になったお寺への感謝として渡すのが一般的となっています。
閉眼供養のお布施とあわせて〇万円というように、お布施を渡しましょう。
なお、墓じまい離壇料については下記記事でくわしく紹介しています。
![](https://graveclosure.net/wp-content/uploads/2023/05/graveclosure_ridan.png)
お布施とは何か?|お布施の基礎知識をわかりやすく解説
![](https://graveclosure.net/wp-content/uploads/2023/04/237065.png)
「お布施とは何なのか?なぜ必要なのか?」
あなたはわかりますか?
お布施の意味や役割を知っている人は極稀れです。
ここではお布施とは何なのかわかりやすく解説します。
お布施とは何か?
お布施とは、読経してもらったり、戒名をつけてもらったお礼として僧侶に渡す金銭のことです。
墓じまいにおいては、「閉眼供養の読経」や「長年お世話になったお寺への感謝の気持ち」を示すために包むお金。
墓じまいとはすなわち、お寺の檀家をやめることです。
お寺の立場になると、、、
墓じまいされると顧客が減少してしまい、お寺の維持費や活動費が少なくなるのです。
そのため墓じまいする際は、お寺に事情を説明して納得してもらう必要があるのです。
お布施が、トラブル回避の潤滑油となると考えてください。
なお本来、お布施とは僧侶に対する対価(例えるならアルバイト代)ではありません。
お布施は僧侶ではなく、お寺のご本尊に捧げるものなのです。
なお、お布施をめぐるお寺とのトラブルや対策については下記記事でまとめています。
![](https://graveclosure.net/wp-content/uploads/2023/05/graveclosure_trouble2.jpg)
墓じまいのお布施に関する【4つのマナー】とは?
![](https://graveclosure.net/wp-content/uploads/2023/04/237066.png)
お布施を包むときに知っておきたいマナーを解説します。
香典とは異なる部分があるため、違いを把握しておくと便利です。
不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)を選ぶ
お布施を入れる封筒は不祝儀袋と呼ばれ、文房具店や100円ショップなどで購入可能。
白い封筒で代用してもOKですが、郵便番号を記入する欄がないタイプを選びましょう。
お布施は弔事に該当しないため、「のし袋」を用いる必要はありませんよ。
表書きは「お布施」と書く
お布施の表書きを記入する際には、濃い墨の筆ペンを使用します。
香典のように薄墨のペンを使う必要はないと覚えておきましょう。
封筒の表に大きめの文字で「お布施」と書き、それよりも小さめに差出人のフルネーム(または家名)を記入してください。
新札を入れる
葬儀では新札を包むのはタブーですが、お布施の場合は新札でOK。
お寺への感謝・お礼の気持ちを表現するものですので、きれいなお札の方が印象が良いです。
新札を用意できなかった場合は古札でも差し支えないものの、しわだらけのお札は避けるのが無難ですね。
お札を入れる向きに注意!
お布施の包み方は、お通夜や葬儀で渡す香典とは逆になります。
つまり、お札の肖像画を表向きにして、なおかつ上向きになるよう揃えてください。
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【恥をかかない!】墓じまいとお布施の相場を知っておこう
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墓じまいと聞くとネガティブな印象を抱くかもしれませんが、決してそんなことはありません。
2019年には墓じまいの件数が12万件以上とのデータが報告され、令和に入り、その数は年々増加しています。
管理できないお墓を放置すると荒れてしまうため、墓じまいを考えるのは正しい選択だと思います。
- お墓が遠くて気軽にお参りできない
- 後継者が不在のためお墓を維持できない
- 近所のお墓や納骨堂にご先祖様の遺骨を移したい
このような事情で悩んでいる方は、墓じまいを検討してはいかがでしょうか。
墓じまいは大切なご先祖様に敬意を示すものであり、お布施は僧侶への感謝を示す心付けです。
適切な金額やマナーを守ってお渡しすることで、故人や遺族への配慮となりますよ。
お布施を含めた墓じまいの費用や流れについては下記記事でまとめています。
わかりやすい記事なので、しっかりご覧くださいね。
![](https://graveclosure.net/wp-content/uploads/2023/07/all.jpg)