墓じまいのタイミングを徹底解説!
- 墓じまいを進めるタイミング
- 墓じまいを避けるべき時期・季節
- 墓じまいを”検討する”タイミング
墓じまいに関するさまざまなタイミングを解説します。
墓じまいをおこなうと決断しても、最適なタイミングがわからないと不安ですよね?
いきなり結論ですが、墓じまいをおこなうタイミングには「正解がない」のが実情です。
一方、墓じまいを避けるべきタイミングがあるのも事実。
そこで本記事では、墓じまいをすべきタイミングや避けるべき時期・季節などを解説します。

墓じまいのタイミングはいつがいい?【結論】


墓じまいのタイミングはいつがいいの?
、結論からお伝えすると、墓じまいをするタイミングに正解はありません。

身もフタもない話ですが…
実際、墓じまいはいつ、どのタイミングでおこなってもOKなのです。
家族・親族の同意、お寺への相談・報告、石材店の手配などのタイミングが揃った時点で、墓じまいをすすめるべきです。
ただし、季節や行事として避けておくべきタイミング・時期があるのも事実。
次章で、墓じまいを避けるべきタイミング・時期をくわしく解説します。
(スポンサーリンク)
墓じまいを避けるべきタイミング(時期・季節)

墓じまいには避けるべきタイミングがあります。
本章では、墓じまいを避けるべき時期・季節を3パターン紹介します。
お盆・お彼岸の季節
お盆やお彼岸のタイミングでは、墓じまいを避けるべきです。
なぜなら、お寺がもっとも忙しい繁忙期にあたる時期が、お盆やお彼岸だからです。

お盆は寺院の繁忙期
墓じまいの工事前に、かならず必要となるのが「閉眼供養」という法要。
閉眼供養は寺院の住職さんに依頼することになるので、お盆やお彼岸という住職さんのスケジュールが埋まっている季節は避けるべきなのです。
また、お盆やお彼岸の季節は、お墓のある境内や墓地への人の出入りが激しくなります。
そんななか、重機や工事業者の出入りが激しくなる解体撤去工事をおこなうと、迷惑にもなってしまうのです。
年末年始
年末年始も、墓じまいを避けるべきタイミングです。
年末年始は、お盆やお彼岸の季節と同様、寺院の住職さんが忙しい時期です。
また、お墓参りに訪れる人も増加するタイミングだからです。

年末年始に工事をおこなうのもね…
年末年始は、家族・親族が揃いやすいタイミングですが、時期的に気分を害する方もいるかもしれません。
以上の理由から、年末年始のタイミングでも墓じまいを避けた方が無難です。
梅雨や積雪の多い時期
梅雨や積雪の多い時期も、墓じまいを避けるべきタイミングです。
なぜなら、墓石の解体・撤去工事は天候に左右されるからです。
雨が降りやすい梅雨は、足元も悪くなり、工事ができなくなる可能性が高くなります。
また豪雪地帯では、11月~3月あたりは積雪で墓地が埋もれてしまいます。

工事できる状況ではないですね
悪天候のなか墓じまいの工事をすると、作業員がケガをしたり、周囲のお墓にキズをつけてしまう危険性も高くなるのです。

墓じまいは天候の安定した時期が最適なタイミングですね
(スポンサーリンク)
墓じまいのタイミング|ケース別の時期選び
墓じまいをおこなうタイミングを下記ケース別で解決策をまとめます。
遠方で時間がとれない
あなたご自身や家族・親族の関係者が、遠方で時間がとれない(合わない)場合が多いです。
もし、それぞれの休日が合わないなら、閉眼供養・墓石解体工事などを1日に集約しましょう。
どうしても集まるタイミングが合わないときは、立会い人数を最小限にし、石材店の写真報告や動画を活用してください。

筆者は法要だけ立ち会って、工事は石材店さんにお任せしました
改葬許可申請書の取得等は事前におこない、法要や工事は「短い帰省+同日化」で済ませるのがポイントです。
寺院の繁忙期(お盆前/お彼岸前)
もしも、お盆やお彼岸等、寺院の繁忙期にしかタイミングがとれない場合、寺院への予約は早めに済ませておきましょう。
遅くとも、法要希望日の3か月前には寺院に伝えておかないと、寺院に迷惑になってしまいます。

筆者は半年前くらいには法要の依頼をしました
石材店の負荷を下げる配慮(時間厳守・連絡迅速)が、段取りの質を上げます。
天候・気候(雨天・寒波・猛暑)
墓じまいの工事は天候に左右されてしまいます。
雨天時には足元が悪化するので、重機が入れなかったり、危険を伴なったり。
また、お墓の場所によっては、斜面・砂利による転倒リスクもあります。
猛暑・寒波といった気候の影響もあるので、「安全第一」で墓じまいをおこなうようタイミングを検討してください。

悪天候の際の工事について、石材店に事前に同意をとっておきましょう
(スポンサーリンク)
墓じまいを”検討する”タイミング【6選】

墓じまいを実施するタイミング・避けるべきタイミングはわかりましたが、「墓じまいを検討するタイミング」にはどんなきっかけがあるのでしょう?
(病気や加齢により)体力が衰えてきたとき
病気や加齢によって体力の衰えを感じたタイミングで、墓じまいを検討しはじめる人が多いです。
人間なら誰しも、年齢を重ねると健康面の不安がふえてしまいます。
たとえば、予期せぬ病気やケガにより入院すると、自分の老い先やお墓の管理について考えざるを得ない状況になってしまいます。
ほかにも、足腰が衰えてしまったときも、お墓の今後が心配になる人も増えます。
終活を考えはじめたとき
昨今、まだまだ健康なうちから終活を開始する人が急増しています。
書店に行けば「終活に関する書籍」が所狭しと並んでいますよね?
子どもや孫世代に迷惑をかけたくないと、終活をはじめる人も増えているのです。
墓じまいは終活の一環として行われるケースが多く、やむを得ない事情からお墓を処分する家も珍しくありません。
運転免許を返納したとき
高齢になると運転技術が衰えてしまうので、運転免許を返納する人も増えています。
自家用車を手放すと、普段の生活は困らなくてもお墓参りなどの遠出が大変になります。
墓地が自宅から遠方にある人は、お墓参りに行くのにひと苦労です。
このように、運転免許の返納も墓じまいを検討しはじめるタイミングになります。
(スポンサーリンク)
(お盆やお彼岸で)お墓参りしたとき
お盆やお彼岸にお墓参りに行く人は多いです。
しかし、たとえ一年に一度のお墓参りだとしても、経済的負担や体力的な問題を痛感する人もいます。
たとえば、実家から遠い地域に住んでいる子どもからすると墓参りのために帰省するのは一苦労です。
お盆やお彼岸にお墓参りするタイミングで、墓じまいを考えはじめる人も多いのです。
両親や親族と顔をあわせたとき
お通夜や法要などで久しぶりに親戚と顔をあわせると、自然とお墓の話題になったことはありませんか?
親族が高齢になったり、親族が亡くなってしまうタイミングで墓じまいを検討するケースもあるのです。
年末年始の実家への帰省も同様。
両親からお墓の話を聞かされたり、子どものほうから今後のお墓について尋ねる場合も、墓じまいを検討するタイミングになり得るのです。
身内や親しい人が亡くなったとき
近しい人の死のタイミングで、墓じまいを視野に入れるケースも想定されます。
たとえば、近親者や友人などが亡くなり「自分がお墓に入った後はどうなるのか?」と心配になる人もいるでしょう。
身近な人の不幸により、墓じまいを初めて我がごととして捉えるようになりますね。
(スポンサーリンク)
墓じまいのタイミングに関してよくある質問
墓じまいにはベストな時期がありますか?
家族・親族や寺院、石材店の予定がそろうタイミングがベストです。
お彼岸や年末年始は、身内の予定は揃いやすいですが、寺院・石材店の予約をとりにくいので注意です。
墓じまいを避けるべきタイミング・時期はありますか?
お盆やお彼岸、年末年始は避けるべきです。
雨で工事できない場合はどうする?
事前に石材店と予定を組んでおきましょう。
なお、石材店によっては、立ち合いナシで工事してくれる業者もおおいです。
遠方で時間をとれない場合はどう進める?
住職による供養や墓じまい工事を1日でまとめることをオススメします。
墓じまいには合計何日くらいかかりますか?
3か月~半年は見積もっておきましょう。
家族・親族との合意、寺院への報告・了承を得て、石材店に工事依頼する必要があります。
なかには、1年以上かかることもあります。
(スポンサーリンク)
墓じまいのタイミングはいつがいい?【まとめ】

本記事では、墓じまいするタイミングや避けるべき時期・季節を解説しました。
墓じまいに関するタイミングを再度まとめますね。
墓じまいを検討するタイミング
墓じまいを避けるべきタイミング・時期
お盆やお彼岸、年末年始は、家族・親族は集まりやすいですが、寺院・霊園・石材店などの予定をとりにくいのが問題。
半年以上前から予約を取っておくか、他の時期にズラすことを検討しましょう。
なお、墓じまいとはなにか?費用や手続き・流れ、トラブルなどを下記記事で解説しています。
